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腎臓

腎臓とは


腎臓(じんぞう)は、泌尿器系の器官の一つ。 「肝腎」の言葉の通り、非常に重要な臓器の一つで、血液から老廃物や余分な水分の濾過及び排出(尿)、体液の恒常性の維持を主な役割とする。


腎動脈から送られてきた血液は、毛細血管を経由して腎小体(マルピーギ小体)に入る。

蛋白質以外の血漿成分は一度ボウマン嚢中に濾過される。その量は通過血液の10%で、濾過された液体は「原尿」と呼ばれる尿の原料となる。

原尿は1日約170リットル作られるが、尿となるのは1.5リットル程で、残りは全て再吸収される。


原尿のうち有効成分(全てのグルコース、95%の水および無機塩類)は腎細管を経由、残り4%の水・無機塩類は集合管を経由し、再吸収されて腎静脈に戻り、再び身体の血流にのる。

残った成分(尿)は腎細管を経て腎盂に集まり、尿管を経由して膀胱に排出される。

水やナトリウムの再吸収量の調節は、遠位尿細管や集合管で行われ、抗利尿ホルモン(ADH)やアルドステロン、ANPなどのホルモンが関与する。


再生しやすい尿細管に対し、糸球体は損傷しても再生しない為、機能不全や損傷に陥った場合は塩分及びカリウムの制限、人工透析が必要となる。

現代人は腎臓に負荷を与える塩分摂取量が多いため、負荷がかかりやすく、知らず知らずのうちに腎臓にダメージを与えている場合がある。


内分泌
腎臓には内分泌作用もあり、傍糸球体細胞よりレニンを分泌することでアンギオテンシン-アルドステロンを起こし、血圧、尿量を調節している。

また、尿細管ではエリスロポエチンを分泌し、骨髄での赤血球の産生を働きかける。このため、腎疾患で尿細管が傷害されると貧血になることがある。


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